女を感じさせるママ

ある日、ブックオフに読み終わったらゴミ箱へ捨てる暇つぶし用の単行本を買いに行った。

たいてい、エッセイなどの軽いもので、適当に題名をみて中身を少し読み、面白そうだと10冊程度購入する。

そのブックオフは他の会社が経営しているのか、ブックオフ経営しているのかわからないが、
洋服などのリサイクル品も売っている店もいっしょのフロアーにあった。


僕が本を探していると超ミニスカートのタイトなワンピースに、キャバクラ嬢のようなメイクに髪型、高いヒールのサンダルの20歳前後の女性が店に入ってきた。
その後ろを幼稚園に入るか入らないくらいの年齢のちびっ子の男の子が「ママ〜!」と言いながらっくっついてきた。
ヤンママだったのだ!

ヤンママは子供をみるでもなく、ツカツカと奥に行き、リサイクルのブランド鞄を熱心に吟味していた。
ちびっ子はかまって貰おうと足元で何か叫んでいるが全て無視されていた。



その後、僕は会計を済ませようとレジに向かうと、その脇にある絵本コーナーに20代後半くらいの女性とさっきと同じくらいの年齢のちびっ子の女の子がいた。服装は二人とも手作りとわかるワンピースで質素で地味だった。お母さんの方は化粧も全くしていなくて、髪もボサボサで後ろで縛っているだけだった。ちびっ子は肩にかけた小さい水筒を大事そうに抱えながら、「プーさんが〜?」など、
子供らしいどうでもよい質問を一生懸命、お母さんにしていた。
母の方はやさしく微笑みながら、丁寧にいちいち答えていた。


僕は会計を済ませて店を出た。

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